
通常、Starlinkは北向きの空が推奨されていますが、あえて南向きで設置し、どれくらい使えるのか試してみました。
テスト環境
- 場所: 自宅の庭(周囲に建物なし)
- 天候: 晴れ
- 時間: 午後3時〜5時
- 設置向き: 南向き

セットアップ時間
- 設置: アンテナを南向きの空が開けた場所に置く(1分)
- アプリ起動: Starlinkアプリでセットアップ開始(30秒)
- 調整: アンテナが自動で角度を調整(2分)
- 接続: 衛星を捕捉し、インターネット接続(3分)
合計時間: 約6分30秒

通信速度テスト(南向き)
測定回数 | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | レイテンシ (ms) |
---|---|---|---|
1回目 | 79.2 | 8.3 | 47 |
2回目 | 52.8 | 7.9 | 50 |
3回目 | 60.1 | 9.1 | 45 |
- 動画視聴やウェブ閲覧には十分な速度
- アップロードは遅めなのでビデオ会議には不向き
- レイテンシはそこそこだが、通信の途切れが時々発生
南向きのメリット・デメリット
メリット
- ある程度の速度が出るため、ネットサーフィンや動画視聴は快適
- 北向きに障害物がある場合の代替手段になる
- 設置が簡単で、移動しながらの使用も可能
デメリット
- 通信が時々途切れる
- アップロード速度が遅く、ビデオ会議やライブ配信には不向き
- 北向きと比べると安定性が低い
結論:南向きでも意外と使えるが、安定性はイマイチ
- ネット閲覧や動画視聴なら問題なく使える
- 北向きが無理な環境では代替手段になる
- 通信が不安定で、アップロード速度が遅いのが難点
南向きでもそれなりに使えるが、安定した通信が必要なら北向きが推奨される。
北向きも試してみた
同じ環境で北向きにも設置してみた。
通信速度テスト(北向き)
測定回数 | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | レイテンシ (ms) |
---|---|---|---|
1回目 | 98.3 | 10.3 | 42 |
2回目 | 198.2 | 12.5 | 30 |
3回目 | 101.4 | 9.3 | 27 |
- 南向きより速度・安定性ともに向上
- ダウンロードは約1.7倍、アップロードは約2.5倍の差
- レイテンシ(応答速度)も短く、より快適

やはり、北向きの方が圧倒的に速く、安定していた。
南向きでもある程度の通信は可能だが、安定した通信を求めるなら北向きがベスト。